執筆要項
(2011年8月改訂,2012年1月改訂,2018年12月改訂,2019年1月改訂,2022年3月改訂,
2023年2月改訂,2023年2月から実施)
1. 原 稿
使用する言語は日本語,または英語とする.印刷用紙はA4判に設定し,ワードプロセッサで作成する.日本語の場合は1ページ25字×22行に設定し,行間は1行分程度あけ,用紙の上下・左右に余白を十分とる.英語の場合は12ポイント,22行に設定する.1ページ目に表題,著者名,ランニングタイトルを,2ページ目から摘要,キーワードを記入する.原稿にはページ番号を入れること.
2. 表題・著者名
著者名の右肩に*1,*2 ……の記号をつけ,原稿の1ページ目の下部に所属とその所在地,論文責任者の連絡先(住所・Eメールアドレスなど)を明記する.英文タイトルに用いる大文字は,タイトルの先頭と固有名詞の先頭のみとし,他は小文字を用いる.
3. ランニングタイトル(欄外表題)
1ページ目の中段に表題と著者名のそれぞれについてランニングタイトルを入れる.ランニングタイトルは各ページの欄外に掲載する短い表題と著者名のことである.本文が日本語の場合には30字以内,英語の場合には8語以内とする.
4. 摘要・キーワード(改ページ)
4-1. | 摘要は原稿のページを改めて書き始める. |
4-2. | 論説・短報・総説には,本文と同じ言語で内容の要点をまとめた摘要(abstract)をつける. |
4-3. | 摘要の長さは,本文が日本語原稿の場合は400字以内,本文が英文原稿の場合は300語以内とする. |
4-4. | 英語の摘要には,すみやかに校閲するために日本語対訳を別紙で添える.ただし,この対訳は印刷されない. |
4-5. | すべての種目の原稿には,時代・地域・対象・方法などを表す5語程度のキーワード(keywords)を本文と同じ言語でつける. (例)キーワード:ナイフ形石器,完新世,大阪層群,関東平野,花粉分析 Keywords: backed-blade, Holocene, Osaka Group, Kanto Plain, pollen analysis |
5. 本文(改ページ)
5-1. | 本文は原稿のページを改めて書き始める. |
5-2. | 文章は現代かなづかい,常用漢字を用いる.ただし,固有名詞や慣用句はこの限りではない. |
5-3. | 句読点などは, . ,・:;「 」( )−を用い,本文ではそれぞれ1字分をあてる. |
5-4. | 学名・人名・地名・(訳語が定着していない)術語などを除き,外国語綴りあるいはそのカタカナ表記は避ける. |
5-5. | 生物の和名は初出時に原則として学名を併記する. |
5-6. | 地名などの漢字で読み誤るおそれのあるものには,ふりがなをつける. |
5-7. | 数量の単位は原則としてSI単位を用いる(例:m,kg,m/s2,Hz,℃, mol). その他の略号については慣例に従う(例:14C,年BP, yrs BP, cal BP, Ma, ka, Å, ca., vs., etc.).年号を除き,数量は原則として3桁ごとにカンマを付す(図,表においても同様とする). |
5-8. | 緯度・経度の表記は世界測地系(日本測地系2000=Japanese Geodetic Datum 2000)を原則とする.特別に必要のある場合には測地系を明示して使用する. |
5-9. | 英語で原稿を執筆する場合には,適切な校閲をうけた原稿を投稿する. |
5-10. | 次の字体はあらかじめ指定しておく.なお,章立てなどの見出しの太文字は,編集委員会で指定する.
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5-11. | 脚注は原則として認めない.ただし,やむを得ず脚注をつけることが編集委員会に認められた場合には,その箇所に通し番号で1),2) …の記号をつけ,別紙にまとめて書く. |
5-12. | 原稿には行番号をつける. |
6. 図
6-1. | 図にはそれぞれ図1,図2,Fig.1,Fig.2のように番号をつける.また,本文の右側に挿入希望位置を記入する. |
6-2. | 図は明瞭に書かれたもので,そのまま電子入稿が可能なものに限る. |
6-3. | 原図の大きさはA4判大とする.小さい図(表)の場合でもA4判大の用紙に書くか,貼る.図には著者名と図番号を明記する. |
6-4. | 図の内容の大きさを示す場合には,図にスケールを入れる. |
6-5. | 図の縮小率は編集委員会で決めるが,希望縮小率(実際に縮小して確認のこと)を添え書きできる.一般には1ページ幅(14.5×20.0 cm)またはその半幅(7.0 cm)に縮小することが多いので,縮小後も明瞭に見えるように線の太さ,文字の大きさに注意する.また,空白部分とキャプションの量のバランスにも注意する.コンピュータで作図する際には,複雑な模様の使用は避ける.特にグラデーションは,印刷時に意図どおりに出るとは限らないので極力避ける. |
6-6. | 地図を使用する場合には,方位を示す記号と縮尺を示すスケールを必ず入れる.方位を示す場合は,真北と磁北のいずれかの区別が明らかな記号とする. |
6-7. | 凡例はその説明とともにできるだけ図中に入れる. |
6-8. | 受理後の最終原稿の図は電子ファイルで提出する.詳細は「14. 受理原稿の入稿」を参照のこと. |
7. 表
7-1. | 表には,表1,表2,Table 1,Table 2のように番号を付ける.本文右側に挿入希望位置を記入する. |
7-2. | 表は,縦・横の罫線による枠組みの中に文字や記号を記入したものに限る. 罫線間の長さに意味がある場合や曲線を含むもの,枠の中に図が書かれたものは「図」扱いとなる. 表はそのまま写真製版が可能なものに限る. |
7-3. | 表のキャプションは表の意味を簡潔に表すだけのものとする.凡例などの説明は表の下に入れ,表と一体のものにする. |
7-4. | 受理後の最終原稿の表は電子ファイルで提出する.詳細は「14. 受理原稿の入稿」を参照のこと. |
8. カラー図・カラー表
編集委員会でカラー図・カラー表を認めることがある.著者はその旨を投稿時に申し出ること.冊子体用の印刷費用は著者負担とする.J-STAGEで公開されるファイル(PDF形式)では,原則としてカラー図・カラー表が無償で用意される.
9. キャプション(図表などの表題や説明文)
別紙にまとめて書く.日本語論文の場合でも日本語のほかに英語キャプションをつけることができる.
10. 引 用
10-1. | 文中の引用は次の例にならう. これらの研究(湊・陶山,1950;多田,1975;松井ほか,1977)によると.......... ............という結論が得られている(Cox and Dalrymple,1967). 小林(1951a,b),湊(1974)の研究によれば........... ...........とMiller(1970:p.25-26)は述べている. |
10-2. | 卒業論文・修士論文・博士論文は原則として引用しない. |
10-3. | 投稿中であっても受理されていない論文は引用しない.なお,本誌の特集号などのように,同一のテーマに関連した論文を同一号に集める必要があると編集委員会が認める場合にかぎり,未受理の段階での引用を認めることがある.受理後未刊行のものについては,(印刷中)や(in press)として引用することができるが,投稿時に当該論文のコピーと受理通知書(コピー可)を添付する.ただし,オンラインで先行公開されている場合には,その旨と当該論文のDOI(Digital Object Identifier)を編集委員会へ通知するだけでよい. |
10-4. | ホームページの引用は原則として公的機関等が運用するものからのみとし, URLと,表題,参照した日付を引用文献に明記する. |
11. 引用文献
11-1. | 引用文献は,日本語・英語を問わず著者のアルファベット順にならべる.
同一著者の場合は年代の古い順にならべ,年代が等しい場合は本文の引用順にa,b・・・をつける.
印刷中(in press)として引用した論文をもっとも新しいものとして扱う.
同一著者が筆頭著者となった共著論文が引用されている場合には,単著論文を前にする.
2名の共著論文では,筆頭著者と第二著者のアルファベット順とし,同一組み合わせの場合には年代の古い順にならべる.
3名以上の場合には,第二著者のアルファベット順位にかかわらず年代の古い順とする.
3名以上の著者が同一の年に出した複数の論文が引用されている場合には,引用順にa, b, cをつける.
例えば,本文中では引用の順にBBほか(2004a),BBほか(2004b)と区別し,引用文献欄では,以下のように並べる
(B, A, Cはアルファベットを表す).
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11-2. | 雑誌名は原則として完記する. |
11-3. | 雑誌の巻数は数字のみとする.巻・号のある雑誌で通巻ページの場合,号数は省略する. 毎号ページが変わる場合には号数を( )に入れ,例えば,10(2)のようにする.号のみの場合はno.を付して記載する. |
11-4. | ページの表記については,単行本の総ページを示すときは25p,単行本および論文集の該当ページを示すときは, コロン(:)に続き10-25のようにする.単行本からの引用など,その他の表記は引用文献の例にならう. |
11-5. | 学術雑誌などの電子出版物を引用する際には,特定の引用表記方法が指定されている場合を除いて, 通常の印刷出版物と同様の表記とする.印刷出版物と電子出版物が同時に出版されている場合には, 原則として印刷出版物を引用する. |
11-6. | 日本語論文における引用文献の例
Cox, A. and Dalrymple, G.B. (1967) Geomagnetic polarity epochs, Nunivak Island, Alaska. Earth and Planetary Science Letters, 3, 173-177.
Embleton, C. and King, C.A.M. (1957) Periglacial geomorphology. 230p,Halsted Press.
藤原 治(2004)津波堆積物の堆積学的・古生物学的特徴. 藤原 治・池原 研・七山 太編「地震イベント堆積物−深海から陸上までのコネクション」,地質学論集 no. 58, 35-44.
貝塚爽平・鈴木毅彦(1992)関東ロームと富士山.土と基礎,40(3),9-14.
川辺禎久・坂口圭一・斎藤 眞・駒澤正夫・山崎俊嗣(2004)20万分の1地質図幅「開聞岳及び黒島の一部」.産業技術総合研究所地質調査総合センター.
小林国夫 (1951a) フォッサ・マグナ西部付近に於ける第四紀編年.信州大学文理学部紀要,1,9-25.
小林国夫(1951b)常念岳東方の断層地層の関する一考察.地理学評論,24,377-381.
国土地理院(1997)数値地図50mメッシュ(標高)日本-II.CD-ROM版.
小松原 琢・中澤 努・兼子尚知(2004)木更津地域の地質.地域地質研究報告(5万分の1地質図幅),64p,産業技術総合研究所地質調査総合センター.
Lisiecki, L. E. and Raymo, M. E. (2005) A Pliocene-Pleistocene stack of 57 globally distributed benthic δ18O records. Paleoceanography, 20, PA1003, doi:10.1029/2004PA001071.
メイスン,S.(矢島祐利訳)(1955)科学の歴史.695p,岩波書店.
松井 健・杉村 新・渡辺直経(1977)日本第四紀学会史.日本第四紀学会編「日本の第四紀研究」:1-9,東京大学出版会.
Miller, H. (1970) Method and results of river terracing. Dury, G.H. (ed.) Rivers and river terraces:19-35, Macmillan.
湊 正雄(1974)日本の第四系.167p,築地書館.
湊 正雄・陶山国雄(1950)沖積世の問題.地球科学,3,1-16.
National Geophysical Data Center (2006) 2-minute gridded global relief data (ETOPO2v2). http://www.ngdc.noaa.gov/mgg/fliers/01mgg04.html, 2008年3月17日引用.
能城修一・鈴木三男(1989)野川中洲北遺跡の木材遺体群集.小金井市遺跡調査会編「野川中洲北遺跡-自然科学分析編」:69-93,小金井市遺跡調査会.
Olschesky, K.S. and Laws, R.A. (2006) Data report: Pliocene-late Pleistocene diatom biostratigraphic data from ODP Leg 185, Hole 1149A. Ludden, J.N., Plank, T. and Escutia, C. (eds.) Proceedings of Ocean Drilling Program, Scientific Results, 185(2), 1-31.
奥野 充・松島義章・長岡信治・森脇 広・新井房夫・中村俊夫(1998)南九州,鹿児島湾の燃島貝層中のベッコウガキの加速器14C年代.福岡大学理学集報,28,123-128.
奥野 充・松島義章・長岡信治・福島大輔・成尾英仁・森脇 広・小林哲夫(2000)姶良カルデラ東壁にみられる最近10万年間のテフラ.火山,45,41-46.
相模原市教育委員会(2003)田名向原遺跡I.87p,相模原市教育委員会.
Stow, D.A.V. and Piper, D.J.W. (eds.)(1984)Fine-grained sediments: deep-water processes and facies. 659p, Geological Society, Special Publication, no.15, Blackwell.
多田文男(1975)日本における砂丘研究史.日本第四紀学会講演要旨集,no. 4,25-26.
<博士論文等の未公表論文の引用例> Kubo, S. (1995MS) Buried terraces in the lower Sagami Plain, central Japan: Indicators of sea levels and landforms during the Marine Isotope Stage 4 to 2. Doctoral dissertation to Tokyo Metropolitan University, 147p. |
11-7. | 英語論文における引用文献の書き方の例 本文が英語の場合,引用文献リストには,日本語のみの論文には(J)を,英文のabstractがある日本語の論文には(J+E)を各論文の最後につけ,リストの最後に一行あけて,(J) in Japanese, (J+E) in Japanese with English abstract.と記す.
Kamei, T. (1962) Some problems on the succession of the Quaternary mammalian faunas in Japan. Earth Science (Chikyu-kagaku), 60・61, 23-34. (J+E)
Kamei, T. (1979) An aspect on the Cenozoic mammals in the Japanese Islands. Honyurui Kagaku (Mammalian Science), 38, 1-11. (J)
(J) in Japanese, (J+E) in Japanese with English abstract. |
12. 要 旨
12-1. | 論説・総説・短報には,本文と異なる言語(英語論文の場合は日本語)で,内容を要約した要旨(summary)をつける.要旨の長さは刷り上がり1ページ以内とする.ただし,短報の場合には省略することができる. |
12-2. | 本文と異なる言語の表題,著者名,要旨,キーワード,そして,著者名の右肩に*1,*2……の記号をつけ,著者の所属とその所在地,論文責任者の連絡先(住所・Eメールアドレスなど)を書く.英文タイトルに用いる大文字は,タイトルの先頭と固有名詞の先頭のみとし,それ以外は小文字とする.著者の姓名は完記する. |
12-3. | 英語要旨には,すみやかに校閲するために日本語対訳を別紙で添える.ただし,この対訳は印刷されない. |
13. 著者貢献の記述
共著論文においては,著者全員の氏名と貢献内容を引用文献の次に簡潔に記述する.英語論文では英語または日本語で記述する.
例)文京弥生:ボーリングコア観察と記載,全体総括,論文執筆を担当.国本一雄:珪藻分析と古環境の考察を担当.大町 栄:テフラの分析を担当.黒部五郎:年代測定を担当.
14. 受理原稿の入稿
14-1. | 入稿は次のいずれかで行う.提出先のメールアドレスなどは編集委員会から著者に連絡する.
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14-2. | 電子ファイルの形式は,jpg,tiff,psd,eps,ai,pdf,doc,docx,xls,xlsx形式とする.これら以外の形式を使用する場合には,編集委員会に問い合わせること. | ||||||||||||||||||||||||||||||||
14-3. | 解像度は,線画の場合に600〜1200dpi,モノクロ画像の場合に300〜600dpi,カラー画像の場合に350〜600dpiとすること. |
付則
本要項は2023年2月1日から実施する.