日本第四紀学会
English

  【2010年度
   正会員・賛助会員】
    正会員:1379名
    賛助会員:11社

概要

 日本第四紀学会は、国際第四紀学連合(INQUA)の日本支部を母体にして1956年に設立された。地球史の現代といえる時代(約260万年前から現在にいたる第四紀)の自然、環境、人類の研究を通して,現在と近未来の環境を理解するべく,それに関わるさまざまな分野の専門家で構成されている.最近数年間の会員数は1650〜1850名である.多くの会員の関心は第四紀学の諸分野にまたがっているが,あえて各会員の出身と中心的な専門分野でわけると,次のように多様である(%は2006年度の概数).地質学(40%)、地理学(28%)、考古学(12%)、古生物学(7%)、植物学(3%)、土壌学(2%)、地球物理学(2%)、地球化学(2%)、工学(2%),人類学(1%)、動物学(1%).本学会の大会は,複数分野の部会に分かれずに,一会場で行ってきた,この伝統は本会の特色の一つを象徴するものと考えられる.
 このような多元性と学際性は,隣接する分野の研究を理解し,研究者と対話することにより,会員各自の研究と協同研究を大きく発展させるのに役立つものである.これまでいくつかの画期的な研究は,こうした本学会の学際的な環境から生まれてきた.これはとくに若い会員にとっては,研究の幅を拡げ,発展性のあるテーマを選び,方法を学ぶ上できわめて刺激的である.

 本学会の主な活動は、年6回(偶数月)の学会誌“第四紀研究”と広報誌“第四紀通信”の発行、年1回の大会とシンポジウムの開催、研究委員会の支援、講演会・講習会などの開催である.また、第四紀地図・解説書,研究方法,露頭集,一般普及書の出版や、講演会、ホームページなど通じて第四紀学の普及にも努めている.本学会は、地球惑星科学連合、自然史学会連合の一員として活動しており,地球惑星科学連合大会では、“第四紀学”や“活断層”、“古地震”関係のセッションを共催している.

主なキーワード

第四紀、前期・中期・後期更新世,完新世,活断層、テクトニクス、古地震学、古環境学、古気候学、古海洋学、古地磁気学 ; 氷期、間氷期、海洋酸素同位体ステージ,深海底コア,海面変化、ミランコビッチ説、モンスーン ; 大陸氷床(コア)、山岳氷河,地球温暖化、レス、古土壌 ; 海成・河成段丘、サンゴ礁、微化石(花粉,珪藻,有孔虫など)、貝化石,大型植物化石,大型動物化石 ; テフロクロノロジー,広域テフラ、放射年代測定法(14C年代法、ウラン系列年代法、フィッショントラック年代法、天文学的年代),樹木年輪,年縞;原人、旧人、新人、旧石器、新石器、縄文土器 ; 自然の猛威,大火砕流噴火,津波堆積物,液状化現象 ; 近現代文明,地形改変,地盤沈下、都市地盤 ; 自然・文化遺産保全