第四紀研究投稿規定
(2011年8月26日,2013年8月22日,2017年12月17日,2019年1月12日,2019年6月30日,
2021年1月22日,2021年4月8日,2023年3月22日,2024年8月29日 評議員会一部改正
)
1. 投稿資格
投稿者の少なくとも1人は投稿時に本会会員であること.ただし,編集委員会による依頼投稿の場合はこの限りではない.
2. 第四紀研究に投稿しうる原稿
内容が日本第四紀学会倫理憲章前文にある第四紀に関わるものであり,体裁が別に定めた「執筆要項」に合致する,と編集委員会が認めたもの. | ||
2-1. | 言語 : 日本語または英語. | |
2-2. | 原稿の種目 ・論 説 Article 投稿者自身によるオリジナルで未公表の研究成果をまとめたもの. ・短 報 Short Article 研究の中間報告など大きな研究の一部をなすもの,および速報性を必要とするもの,および資料として特に重要なもの. ・総 説 Review ある分野に関する研究成果を総覧し,総合的にまとめ,研究史,研究の現状,将来への展望などにふれたもの. ・討 論 Discussion 本誌に掲載された論説・短報・総説などについて,投稿原稿のかたちで1年間,コメント(賛否・注釈・質問など)を受付け,編集委員会の判断により,意義のあるものを誌上に公開する.必要に応じて,原著者の回答も掲載する. ・資 料 Note 露頭・化石・遺物・景観などのスケッチ・写真および第四紀学的に貴重な標本・資試料などに平易な説明をつけたもの. ・口 絵 Pictorial 第四紀学に関連する露頭・化石・遺物・景観などの写真や重要な図などに簡単な説明をつけたもの.ただし,カラー化によって情報を出すことが不可欠であると編集委員会が認めたものに限る. ・解 説 Comment 第四紀学に関連するテーマ・用語などについての解説. ・講 座 Lecture ある分野の研究の現状・成果や調査法・分析法などを,特に他分野の会員に紹介・普及する目的で平易に書かれたもの. ・書 評 Book Review 単行本などの内容の紹介および批評. ・雑 録 Miscellany 学会もしくは第四紀学に関する記事・報告など.ただし,編集委員会が認めたものに限る. |
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2-3. | 原稿の長さ: 総説は刷り上がり24ページ以内,論説・講座は16ページ以内,短報は8ページ以内,討論・解説・資料は4ページ以内,口絵・書評は2ページ以内とする.ただし,編集委員会が認めた場合はこの限りではない.なお,刷上り1ぺージは引用文献を除くと25字×44行×2段で,引用文献は28字×62行×2段である.やむを得ず超過した場合*は,その費用は依頼原稿を除き著者の負担とする. |
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2-4. | 電子付録: 著者の申し出があり,かつ別途定める第四紀研究電子付録掲載要項に基づいて編集委員会が適当と判断する場合,原稿の掲載にあわせて,原稿の内容の一部を第四紀研究電子付録としてJ-STAGE Dataに掲載することができる. |
3. 不正行為(特定不正行為)の禁止
以下に示す,投稿者による不正行為(特定不正行為)注1を禁止する.
- 捏造 存在しないデータ,研究結果等を作成すること.
- 改ざん 研究資料・機器・過程を変更する操作を行い,データ,研究活動によって得られた結果等を真正でないものに加工すること.
- 盗用 他の研究者のアイディア,分析・解析方法,データ,研究結果,論文又は用語を当該研究者の了解又は適切な表示なく流用すること.
注1.不正行為(特定不正行為)については以下に基づく.
文部科学省「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」
4. 二重投稿の禁止
二重投稿とは,印刷物あるいは電子媒体において,既に出版された,ないしは,他の学術誌に投稿中の論文と本質的に同一の内容の原稿をオリジナル論文として投稿する行為である注2.二重投稿を第四紀研究では禁止する.
注2. 二重投稿については以下に基づく.
日本学術会議「回答 科学研究における健全性の向上について」(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-23-k150306.pdf)
5. 著作権
5-1. | ほかの出版物または投稿中の論文と重複した内容を持つ原稿は,投稿原稿の本文中に必ずその旨を明記し,投稿者自身で著作権問題を解決し,かつそれを示す資料を添える. |
5-2. | ほかの出版物より図・表などを引用する場合は,転載許可を受けるなど,投稿者自身が著作権問題を解決しておくものとする. |
5-3. | 掲載された論文の著作権(著作財産権,copyright)および全ての媒体を通じての公表に関する権利は,本誌(冊子体・電子媒体などの形式にかかわらず)に掲載された時点から日本第四紀学会に帰属するものとする. |
5-4. | 日本第四紀学会が著作権を保有する著作物を利用するにあたっては,別途定める出版物利用規定に従い,日本第四紀学会からの受諾を得るものとする. |
6. 投稿手続き
投稿は以下のいずれかによる.詳細は,別に定める「執筆要項」も参照すること.
電子投稿の場合は,「原稿・図・表・送り状*・所定の保証書*(押印またはサイン入り)」をPDF形式で保存し,電子メールの添付書類として,編集委員会(本規定の末尾および会誌奥付の学会事務局のメールアドレス)に送付する.原稿・図・表は可能な限り一つのファイルとする.ファイルが5 MBより大きい場合には大容量ファイル転送サービスなどを利用する.
郵送による投稿の場合は,封筒に「第四紀研究原稿」と明記して原稿・図・表・送り状*のコピー3部とその電子ファイルを,所定の保証書*(押印またはサイン入り)とともに,編集委員会(本規定の末尾および会誌奥付の学会事務局の住所)に送付する.編集委員会から要請があった場合には,図・表の原図を提出する.
7. 受付
編集委員会が原稿を受けとった日を受付日とする.
8. 受付後の原稿の処理
8-1. | 編集委員会は,投稿原稿の内容に応じてレフェリーを決め,査読を依頼する. |
8-2. | 編集委員会は,査読結果を参考に原稿の内容・表現に問題があると判断したときには,投稿者に修正を求めることができる.また「執筆要項」に従い,用語・用字などを変更することがある.活字の種類・大きさ,図表の大きさや全体の体裁は,編集委員会が決める. |
8-3. | 原稿が修正のため投稿者の手元にかえったまま,6ヶ月経過したときは,その投稿原稿は取りさげられたものとみなす. |
8-4. | 投稿原稿の受理は編集委員会が決める.編集委員会が掲載を決定した日付をもって受理日とする.投稿者は,編集委員会から投稿原稿受理の通知があった場合には,著作権等譲渡同意書に必要な署名をし,最終原稿とともに提出する.これにより,掲載が許可される. |
8-5. | ワードプロセッサ使用の原稿は,受理時の最終原稿の電子ファイルを提出する. |
8-6. | 受理後、原稿の細部の体裁は,編集委員会が調整・判断し修正を求めることがある. |
8-7. | 投稿原稿の掲載不可は編集委員会が決める.掲載不可となった原稿・図・表などは原則として返却せず,編集委員会の責任で適切に処分する. |
9. 校正
著者校正は初校時のみ行う.著者校正時の加筆は原則として認めない.著者は,初校ゲラを受け取ったら速やかに校正を行い,編集委員会(編集書記)に返送する.期日までに返送がない場合は,著者校正を省略するか,次号にまわすこともある.
校正時の著者責任による図・表等の差し替えにかかる費用は全額著者負担とする.
10. 別刷
別刷は50部単位で希望することができる. 別刷の費用については別途定める.(別刷単価表)
掲載された原稿の電子ファイル(PDFファイル)は著者(論文責任者)に提供される.
11. 原稿の返却
掲載された原稿・図・表などは原則として返却せず,編集委員会の責任で適切に処分する.掲載されなかった原稿・図・表などは,上記の投稿規定8-7.に定めたとおりとする.返却を希望する場合は,投稿時に編集委員会まで申し出る.
12. 投稿規定の改正
この「投稿規定」の改正は,執行部会が原案を作り,評議員会に報告して承認を求める.「執筆要項」および「電子付録掲載要項」は編集委員会がこれを定め,改正があったときは執行部会に報告し,承認を求める.
付則 本規定は2024年8月29日から実施する.
* 上記の投稿規定2-3超過分の著者負担は,1ページにつき10,000円とする.
* 原稿送付先:
〒169-0072 東京都新宿区大久保2-4-12 新宿ラムダックスビル 日本第四紀学会編集委員会
メールアドレス daiyonki@shunkosha.com
* カラー頁の印刷料金について
カラー頁の印刷料金実費は著者負担です.カラー頁の印刷料金については日本第四紀学会事務局にお問い合わせください.なお,査読・校正に伴う修正によって投稿時に見積もったカラー頁の印刷料金が増える場合があります.
印刷料金の見積もり算出法(参考)
・1ページの場合:48,620円
・2ページ以上の場合:カラー頁が表裏とならない場合は追加1頁あたり12,100円,カラー頁が表裏となる場合は2×48,620円
* 送り状のダウンロード : Wordファイル [41KB] | PDFファイル [8KB]
* 保証書のダウンロード : Wordファイル [39KB] | PDFファイル [134KB]
* 著作権等譲渡同意書のダウンロード : Wordファイル [29KB] | PDFファイル [186KB]
第四紀研究電子付録掲載要項
(2013年8月22日評議員会制定,2021年4月8日評議員会一部改正,2024年8月29日評議員会一部改正)
1. 第四紀研究電子付録の内容と条件
第四紀研究電子付録(JAQUA Supplementary material;以下,電子付録とする)は,「第四紀研究」掲載原稿の内容の一部をなす図・表・文字記述の電子ファイルであり,国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営するJ-STAGE Dataにアクセスできるすべての者に対して無償で公開される.また,電子付録は,次の1-1.から1-5.の条件を全て満たすものとする. | ||
1-1. | 日本第四紀学会員を含むインターネットからのアクセスに対して公開することに一定の価値・意義が認められること. | |
1-2. | 著者によるオリジナルのものであること. | |
1-3. | 調査・実験・解析・計算などの一次データや事実の記載などであること. | |
1-4. | 掲載予定原稿に,非常に重要な補助的情報であること. | |
1-5. | 事前・同時に他所で公表して引用することが困難な内容と認められること. | |
なお,J-STAGE Dataで公開される電子付録には,データの国内外への流通を促進するためメタデータと固有のDOI(Digital Object Identifier)が付与される.また,オープンサイエンス推進のため,デジタルコンテンツの二次利用条件を表示するCCライセンス(現在はCC BY-ND 4.0)も付与される.以上にもとづき,J-STAGE Dataで公開されるデータはJ-STAGEの公開記事とは別に単独で流通することがあり,なおかつ研究コミュニティや第三者に向けて再利用可能な状態で公開される特性がある. |
2. 投稿時の指定と本文での引用
著者は,投稿時にあらかじめ電子付録とする図・表・文字記述を指定し,通常の投稿原稿の図・表と同様の形態で提出する.また,原稿の本文ではこれらを必ず引用する.
(例) ・・・の結果を示す(図S1,表S1,付録S1,英語論文の場合は,Fig. S1,Table S1,Plate S1,Appendix S1).
3. 掲載の決定
編集委員会は,当該投稿原稿の受理審査時に電子付録の公開の可・不可を決定する.
4. 電子ファイルの形式と提出
著者は,受理された電子付録を編集委員会の指定する電子ファイルの形式に変換し,編集委員会が指定した期日までに提出する.これに関連して,編集委員会はメタデータの修正や追加を依頼することがある.
5. 公開と公開後の変更
日本第四紀学会編集委員会は,提出された電子ファイルを電子付録としてJ-STAGE Dataの定められた場所に公開する.J-STAGE Dataにいったん公開された電子付録について,公開した内容の修正はやむを得ない場合かつ軽微なものに限り認められている.しかし,いったん公開した後に重大な修正が必要となったものについては修正で対応することはせず,編集委員会において撤回の手続きをとったうえでJSTに依頼して非公開化(削除)する.修正または撤回の必要が生じた場合,責任著者は編集委員会に対し,速やかに書面をもって申し出て協議を行う.編集委員会は,求められた修正や撤回の妥当性を審査し,適当と判断した場合には所定の手続きを進める.
付則 本規定は2024年8月29日から実施する.
投稿規定の改定にともなう補足説明
- 「10.別刷」の改定に関して
掲載された原稿のPDFファイルを責任著者に提供します.受け取ったPDFファイルについては,「第四紀学会出版物等利用規程」に基づいてご活用ください.
早期公開
受理原稿は,印刷所への入稿後,2カ月ほどで版組され,J-STAGEオンライン公開システムで早期公開される.