「第四紀研究 地学教育別冊号」の刊行にあたって
発行の趣旨
日本第四紀学会では学会誌「第四紀研究」の地学教育別冊号を2011年4月に刊行いたしました.
図らずも東日本大震災が発生し,多くの方が亡くなられ,大きな被害が生じたことで,第四紀学をはじめとする地球惑星科学の責務は,
今までより大きくなるでしょう.その一方で,学校教育における地学は存亡の危機にあり,
平成24年度からの高等学校理科の新教育課程の実施に向けて,地学の重要性を多方面にアピールする必要性があります.
別冊号は全部で約200ページの論文集で,地学教育を中心として,理科教育,科学教育までひろく扱っております.
この別冊号について,日本第四紀学会会員(追加購入)および会員外の方への販売に対応させていただきます.
皆様の周囲で地学教育に興味・関心のある方に,ぜひともおすすめください.
[価格・送料]:
- 1部1000円(送料別)
- 送料=1冊80円,2冊160円,3冊以上は下記連絡先にお問い合わせ下さい.
冊子に同封する郵便振替用紙にて送金お願いいたします.
[購入方法]: 学会事務局へ直接連絡下さい(メール/FAXでお願いします)
〒169-0072 新宿区大久保2丁目4番地12号 新宿ラムダックスビル10階
日本第四紀学会事務局
E-mail:daiyonki@shunkosha.com
TEL:03-5291-6231/Fax:03-5291-2176
第四紀研究別冊号「学校教育で地学は生き残れるか?:学会と教育現場との連携に向けて」
- 緊急メッセージ
- 遠藤邦彦・植木岳雪:東北地方太平洋沖地震の発生にあたって
- 巻頭言
- 遠藤邦彦(日本第四紀学会):地学教育の前進のために
- 木村 学・畠山正恒(日本地球惑星科学連合):第四紀研究地学教育別冊号の刊行にあたって
- 牧野泰彦(日本地学教育学会):第四紀研究地学教育別冊号の巻頭言
- 橋本健夫(日本理科教育学会):基礎科学に力を
- 吉田 淳(日本科学教育学会):地学学習の重要性
- 宮下純夫(日本地質学会):地学教育への期待と課題
- 市川 洋(日本海洋学会):「賢い市民」を育てるために
- 神尾達之(早稲田大学教育・総合科学学術院):研究の最先端から教育の最先端へ
- 主旨
- 植木岳雪:別冊号「学校教育で地学は生き残れるか?:学会と教育現場との連携に向けて」の主旨(解説)
- 第1部 地学教育の歴史と新教育課程
- 植木岳雪:地学教育の構造と総括的な研究に関する現状と課題(総説)
- 林 慶一:戦後の日本の地学教育の流れ(総説)
- 田代直幸:平成19,20年度改訂の学習指導要領とこれからの地学教育(総説)
- 平野弘道:学習指導要領(平成21年告)の成立過程(解説)
- 第2部 地学教育と理科教育・科学教育
- 遠西昭寿・桑原 淳・大嶋由加:地学教育を巡る諸問題 −理科教育学の立場から−(総説)
- 川上紳一:魅力的な教材開発・アウトリーチ活動を通じた地球惑星学と理科教育の進捗(論説)
- 小川義和:社会とつながる科学教育 −地域の資源を活用した地学教育から考える−(総説)
- 第3部 地学教育の現状と課題:教育現場の視点から
- 渡邉正人・佐藤真広・比嘉佳光:小学校における隣地巡検的な学習展開をめざした地学教材の開発
−“川崎ジオポイント”の教材化の試み−(資料)
- 高橋和光:中学校の地学教育を取り巻く現状と課題(解説)
- 宮崎 敏:埼玉県における「地球惑星科学実習帳」の作成:
地学を専門としない教員が地学を担当するための支援(資料)
- 川村教一:高校生の地学教育への期待と研究者による地学授業の指針(論説)
- 中野英之:教員養成系大学における穴掘り体験の教育的意義(論説)
- 中井 均・中井睦美:教員養成課程学生の高等学校における地学の学習経験(資料)
- 第4部 地学は生き残れるか:地学教育の今後の展望
- 牧野泰彦:高等学校地学教育の振興に向けて:地質分野を中心にして(解説)
- 畠山正恒:高等学校地学と地理に期待される学会の役割(解説)
- 高木秀雄:早稲田大学教育学部地球科学専修における入試制度:一般入試地学特別枠を設けた背景(解説)
- 倉部史記:予備校からみた大学入試での地学の重要性(解説)
- 牧野泰彦:高等学校地学教員採用の現状と展望(解説)
- 藤林紀枝:理科教育地学分野の課題と関連学会の取り組み(提言)(解説)
- 轡田邦夫:海洋リテラシーの育成と日本海洋学会教育問題研究会の活動(解説)
- 田口公則:自然の知を総合化して地球を俯瞰させる視点(解説)
- 植木岳雪・遠藤邦彦:日本第四紀学会が地学教育に果たす役割(解説)
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