日本第四紀学会
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学会出版物のご案内

2007.06.28

 学会創立50周年記念事業の一環としてかねてより準備を進めてまいりました下記書籍が、このたび無事上梓いたしました。

  『地球史が語る近未来の環境』  日本第四紀学会・町田 洋・岩田修二・小野 昭編
  四六判・並製カバー装・縦組、274p、定価2400円+税

 2004年のシンポジウム「私たちの明日を考える―地球史が語る近未来の環境」を契機に、内容と構成を組み直し、11人の執筆者によってわかりやすく書き下ろされた教養書です。大学教養部クラスの環境関連の講義のテキストなどにも最適かと思います。

 日本第四紀学会会員の皆様には、割引販売がございます。
 詳細については、次回発行の「第四紀通信 第14巻4号」をご覧ください。

『地球史が語る近未来の環境』

 温暖化、海面上昇、…急激に変化する地球環境。
 その昨日・今日・明日の姿の理解から、わたしたちは今後どうすべきかが見えてくる。
 第四紀学からの提言に耳を傾けよう。

はじめに
第1部 地球環境変動と第四紀研究

1 第四紀研究から地球環境を考える (町田 洋)
   コラム@ 第四紀とは? (町田 洋)
   コラムA 人類紀・アンソロポシーン・人間圏 (岩田修二)
第2部 気候変動と海面変動
2 地球温暖化と海面上昇―氷床変動・海面変動・地殻変動 (横山祐典)
3 アジアの大規模デルタ―海面変動と人間活動の影響 (斎藤文紀)
4 気候の近未来予測 (住 明正)
   コラムB IPCC第4次報告書 (住 明正)
第3部 植物−動物−人類の関わり
5 東アジアの植物の多様性と人類活動 (百原 新)
6 哺乳類の絶滅史から現在と近未来を考える (河村善也)
7 持続的資源利用の人類史 (佐藤宏之)
   コラムC 2020年問題と第四紀研究 (岩田修二)
第4部 人為改変と自然災害、自然保護
8 ため池や堀の堆積物からたどる大気環境の変遷 (吉川周作)
9 土地改変と地表環境マネジメント (田村俊和)
   コラムD 大地震の近未来予測 (奥村晃史)
   コラムE 地殻変動と地形変化の近未来予測 (奥村晃史)
10 国立公園上高地の未来像―ケショウヤナギ群落消滅の危機 (岩田修二)
   コラムF 温暖化の将来像―ラディマンの仮説をめぐって (岩田修二)

書誌情報については、以下のURLもご覧ください。
  http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-063705-3.html

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