日本第四紀学会
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会長挨拶

 日本第四紀学会は、国際第四紀学連合(INQUA)の日本支部として1952年10月9日に発足した地質学研究連絡委員会第四紀小委員会をもとに、1956年4月29日に発足しました。会則の第2条は「本会は第四紀を中心とする諸問題を、関係各分野の協力により解明し、第四紀学の進歩と普及をはかることを目的とする」となっています。発足時から、様々な専門分野の融合的かつ総合的な取り組みによって第四紀学の進展を目指しており、発足時の専門分野は、地質、地理、古生物、動物、植物、土壌、人類、考古、地球物理、地球化学と多岐にわたります。発足時の構成分野からもわかるように、第四紀の過去に起こったことの解明から、現在の事象も含めて、現在は過去を読み解く鍵という言葉のように両者を扱っています。また過去から現在への理解は、将来の理解の基礎となるものです。過去から現在の延長に将来はあり、近未来を知るためには、同期間以上の近過去の知識が必要不可欠です。現在起こっている現象の理解も、過去からの理解と評価が必要です。人間活動や人間社会との関係では、地球温暖化問題で懸念されている将来や、地震・津波・火山噴火・洪水などの自然現象に対する減災の観点からも、第四紀学の重要性は益々高まってきています。

 日本第四紀学会では、2017年度から5つの領域を中心とした活動に移行することになりました。5つの領域は「気候変動及び海洋の諸プロセス」「陸上の諸プロセス」「層序と年代基準」「人類と生物圏」「現在社会に関わる第四紀学」になります。研究集会、各種講演会などの事業も、これらの領域と領域の連携によって推進してゆく予定です。ご興味、ご関心をお持ちでしたら、ぜひ私たちの活動にご参加ください。

 皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。

日本第四紀学会会長
齋藤 文紀